こんにちは。
いつもありがとうございます。
パイロットは定期的に「シミュレーター訓練」を行います。
私も定期的にこの「箱」に入って訓練を受けるのですが、これがまた大変なんです。
今日は「シミュレータ訓練」について少しお話しようかと思います。
大体のパイロットが、この「シミュレーター訓練」は嫌いだ、と言います。
実運航では体験できないような「たくさんの不具合」をシミュレーターで模擬してパイロットの技量を磨くことが目的なので、「シミュレーター訓練」=「あらゆる不具合への対処訓練」なんです。

普段からパイロットは日常運航においても突発的な不具合に対処できるだけの備えは怠ってはいません。
しかし、シミュレーターでは「大きなトラブル」が「何度も、しかも何種類も」起こるのです。まさに「こんなことありえないでしょう」というレベルですが、中には実際に起ったトラブルが模擬されている場合もあって「絶対にありえない」ということはありません。
一つ不具合対処が終わったら次に新たなトラブルが発生する、それが続くわけです。
予め訓練内容が公開されない訓練もありますので、あらゆる不具合を想定したイメージフライトがとても大切です。
シミュレーター訓練がスケジュールされるとパイロットは改めて規程類の再確認や手順の見直し、イメージフライトなどを行います。逆に言うと、シミュレーター訓練が実施されるのに何の準備も行わないパイロットは大問題です。
シミュレーター訓練は大体4時間の枠が取られます。訓練にもよりますが、2時間毎に左右のパイロットが交代して操縦を実施します。自分の持ち時間である2時間を、技量維持のためにどれだけ活用できるかは事前準備にかかっている、といっても過言ではありません。
また手順がスムーズに出てこなかったり、知識不足だと隣のパイロットにも迷惑をかけることになりますし、その人の2時間もまた無駄にしてしまうわけです。
私は特に、シミュレーターは「体感的なG」が少ないので若干やり辛さを感じます。
また箱の中で2時間、ストレスがかかり続ける状況は精神的に疲労します。
ただ、パイロットはこのようにシミュレーターにおいて訓練、審査を行って「何が来ても大丈夫」な状態で普段はフライトしているんだなぁーということを知っていただければ嬉しいと思います。
今日はシミュレーター訓練についてお話しました。
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第二回CRM講座
〜パイロットの立場からコミュニケーションの重要性に迫る。
パイロットが実践するコミュニケーション術〜
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ご来場(おすすめです)の場合:お一人3000円
WEB受講の場合:お一人2000円
会場費や会社運営もあるので無料ではご案内できずに申し訳ありませんが、ご参加いただきやすいように料金を設定させて頂いたつもりです。
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よろしくお願いいたします!
Morgenrot
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