おはようございます。
いつもありがとうございます。
先日の強風によってJAL機が福岡空港に着陸できなかった件で多少ザワついているようですので、ちょっと「空港の運用時間」について私の知っている知識をお話します。
「空港の運用時間」で思い出すのは「伊丹空港」ではないでしょうか?
午後9:00を一秒でも過ぎると着陸できずに関空へ、というのは実は
もう昔の話です。
最近はかなり柔軟な運用がされています。
そのあたりはまた後日。
今回の「福岡空港」を見ますと・・・

実は、福岡空港の運用時間は「24時間」です。
これを知らない方も多いのではないでしょうか?
ただし、AIP(航空路誌)には以下のように記載されています。
空港周辺における航空機騒音軽減のため、 「22 時以降 翌朝 7 時までの間、 航空運送事業の用に供する航空機に よる離着陸は避ける こ と」 が望まれる。
基本的にこの方針に則って定期便はフライトしているわけですね。
更に福岡空港供用規程というものがありまして、一部抜粋しますと・・・
(運用時間等) 第1条 福岡空港(以下、「空港」という。)の運用時間は、24時間(ただし、定期便ダイヤ設定時 間は、07:00~21:55、離着陸は原則として07:00~22:00)とする。
2 前項にかかわらず、空港の一部である福岡空港(奈多地区)(以下、「奈多ヘリポート」と いう。)の運用時間は24時間(業務提供時間は07:00~22:00、周辺環境を考慮し、離 着陸は原則として07:00~21:00)とする。
3 空港会社は空港の施設の工事又は地震災害等の緊急事態等のため必要と認める場合 にあっては、前2項で定める運用時間を変更することがある。
と書かれています。
定期便のダイヤ設定まで書かれていますね。
以上のことから「原則的に福岡空港は22:00以降は着陸できない」ことが読み取れますね。しかし、原則です。「必要と認める場合」などは我々が知り得ないところで、航空会社と空港会社が直接交渉するような感じです。
勝手に想像しますと、便ごとに交渉した結果着陸できない飛行機が出たのかもしれませんね。
現場私たちパイロットではそのあたりは知り得ないところなんですが、会社が天候事由などで交渉した結果運用時間の延長が可能となった、という場合も過去実際にありました。
騒音問題もあって、運用時間の延長時には周辺自治体に説明をしなくてはならない場合があると思います。自治体と管制、どのあたりで折り合いをつけるかは非常に難しいところなんだと思います。
しかしながら、冒頭にも述べました通り航空の発展に対する自治体のご協力も進み、以前と比べると運用時間に対する考え方も変わってきています。
騒音を発生させる航空会社としては、ダイヤの見直しなども含めて運用時間超過を極力させないような方策を取らなければならないと思っています。
我慢を強いている周辺住民の方々の理解に甘えることがあってはならないと思います。
今日は福岡空港の運用時間についてお話しました。
Hide
全6回実施予定のMorgenrot CRM講座 初回 を3月11日に開催予定です!
只今7名様のご参加を頂いておりますが、まだまだたくさんの方のご参加をお待ちしております!
詳しくは以下のリンクから。
ご参加いただける方はフォームにご記入ください。
よろしくおねがいします!
https://ameblo.jp/morgenrot2022/entry-12787241622.html
コメントを残す