おはようございます。
いつもありがとうございます。
以前こんなお話をしました。『APU無しではエンジンスタートが大変』おはようございます、いつもありがとうございます!昨日はAPUの通常オペレーションについてお話しました。わかっていただけたでしょうか?今日は、その地上で大事なA…ameblo.jp
最近APUが使えない(故障している)飛行機によく乗務しますが、改めて本当に大変です・・・

少なくとも10分以上の遅延は確定ですし、プッシュバックした後に片方のエンジンの出力を上げてもう片方のエンジンをスタートするので自走開始までは更に時間を要し、結果他の飛行機にも迷惑がかかります。
もちろん飛行の安全性に支障がないので、交換部品が届くまでは(ETOPS運航でなければ)不作動のままでも良いのですが、パイロットにとってもお客様にとってもできれば避けたい不具合ですよね💦
過去のブログを確認していただければわかりますが、ASUという機械が今にも壊れんばかりの爆音を轟かせる中の1つめのエンジンスタートは常に緊張します笑
きっとお客様の中にも機内で、あるいはゲート付近で掃除機の詰まったような音が外から聞こえてきたらそれはきっとAPUが不作動の飛行機です。
あと一つ、これも会社によって異なりますが着陸後には通常APUをスタートしてからブロックインをします。それはエンジンを切った後もエアコンと電源の供給をAPUによって賄うからです。
しかしAPUが不作動の場合、エンジンを切ってしまうと電源が供給されなくなるので機内は真っ暗になってしまいます。
それを防ぐために地上から外部電源を接続してもらってからエンジンをカットする手順となるため、ブロックイン後シートベルト着用サインが消えるまでにも通常より時間がかかります。
最近ではAPUの使用削減が求められているので、一部の会社ではAPUが使用可能でもこのような手順をとるところもあります。
もし皆さんが飛行機の後ろの方に乗っていて、着陸後に後方から「キーン」という音が聞こえてきたらそれはパイロットがAPUを作動させた音です。
ちょっとした飛行機の楽しみに聞いてみてください。
今日はAPUの有り難さについて再確認したお話でした。
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