おはようございます。
いろいろと言われていますが、比較的近くで見てきた私としては何とも勿体ない気持ちでいっぱいです。
まだMRJと言われていた時代、三菱の技術者の方とお話する機会がありました。
その頃はまだ初飛行も行われていない時期でしたが、YS-11以来の国産旅客機開発に対する熱い思いを語っておられました。

そしていよいよ小牧空港からMRJが初飛行を行ったときは、メディアの取材もかなりの数で「日の丸飛行機が再び!」ととても盛り上がったことを思い出します。
航空会社からもかなりの人がこの飛行機の開発に協力していました。
私の先輩も何名か三菱航空機と会議を重ねていて、その方々からも開発は相当難航している噂は聞いておりました。
そもそも2013年納入予定の飛行機でしたが、当時聞いたスペックはライバル機なんかより劣っていたので「これ世界で売れるのかなぁ?」という漠然とした不安はありましたが・・・まさか売る前に開発中止とは・・・
かなりの費用をかけて開発されてきたMSJ・・・形までできていたのに・・・非常に残念な結果です。
三菱の社内体制や戦後の米国への批判もありますが、日本はもう飛行機開発もできない国になってしまったかと思うと日本の衰退を感じずにはおれません。
対照的ですが、お隣中国ではこんな話題が。中国国産旅客機「C919」第1号機、航空会社に納入中国が独自開発した初の幹線用旅客機「C919」の第1号機が、航空会社に納入された。12月9日、国有航空機メーカーの中国商用飛機(COMAC)から国有航空大手の中国東方航空に機体が引き渡され、中国民航局の華東管理…toyokeizai.net
もはや日本は黙ってアメリカ、ヨーロッパ、そして中国?の飛行機を買っておけ、ということなんですね。
私がボーイングやエアバスなんかを操縦していると、「これがもし日本製ならきっとこういう配慮があるだろうなぁ」って思うことがたくさんあります。
コクピットや客室がもっと居住性の良い空間とすることができる、それが日本の「配慮」の文化だと思っています。
国産車ならぬ国産旅客機、私が生きているうちには実現できないかもしれませんが・・・・まだ日本にしかできないことはたくさんあるような気がします。
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