不合格は訓練生のため

おはようございます。

いつもありがとうございます。

NHK朝ドラの「舞いあがれ!」を見ていて、「鬼教官」と言われている大河内教官、どの辺りが鬼なんでしょうか?

私達からみるとあんな良い教官はおりません。

感情的にならずに適切なアドバイスをくれ、相談にも乗ってくれる。

「訓練生を不合格にするために教官をやっている」というのは一見、最悪な人のように見えますが、皆さんはどう思われますか?

私も基礎訓練時代、多くの仲間が「不合格」をもらって去っていきました。

その時は「なんでそんなこと・・」とただただ悲しく、「あの教官は訓練生を不合格にする教官だ」みたいに思ってしまうことがありました。

しかし、今教官をする立場になってその考え方は誤っていたことに気づきます。

なぜか?

パイロットには適性があります。つまり、パイロットという仕事に合っているか合っていないかということです。どれだけ頑張ってもその適性がないと、飛行機を安全には飛ばすことができません。

つまり、適性のない人が教官の人情で合格をもらい続け、その人にとっては幸運なことに副操縦士となっても当人はずっと苦労します。何より飛行機は安全に飛行できません。

その訓練生の人生を思って、その訓練生の後ろに控えるであろう数百人の命を思って、教官は泣く泣く不合格を出しているのです。

きっとNHK朝ドラの吉川晃司さん演じる教官も、そんな気持ちのはずです。

私も教官として訓練生を教える立場になって初めて、そんな心の葛藤を経験しました。

Photo by Frans van Heerden on Pexels.com

もちろん自分の担当する訓練生を不合格にしたくない、という気持ちはどの教官も持っています。そのためにはできることは何でもします。

しかし、訓練生は自分では適性がないことがわかりません。必死に努力をします。

教官が憎まれ役となって、厳し判断を下すしかない場面が必ずあるのです。

必死に頑張った者が全員パイロットになれるわけではないというのは紛れもない事実で、不合格を出す教官は決して意地悪ではなく心を鬼にして断腸の思いで、なんです。

私が訓練していた時に去った仲間のうち、客室乗務員や航空管制官としての道を進む人もいました。

働く場所は違えど、空への情熱を持ち続ける仲間が色んな所にいるという現実はとても嬉しいことです。

今回は「教官の気持ち」を代弁させていただきました。

吉川晃司さん、本当に素敵な教官を演じておられると心から思います。

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