おはようございます。
いつもありがとうございます。
昨日はウェザーブリーフィングについてお話しました。
今日はその続きで、パイロットが普段使う天気図の一部をご紹介しましょう。
まさに今日12/12の上空の風の流れを示した以下のウェザーチャートを御覧ください。

今日の午前9:00と午後3:00の上空の風を表した天気図(断面図)です。
例えば今日、東京〜福岡を36000feetでフライトするとすると、以下のような断面図になります。

分かりやすく赤で塗ったところが「ジェット気流」です。様々な要件があるので一概には言えませんがとりあえずこの付近は揺れると思っていただいて結構です。
このフライトだと36000feetで巡航する予定ですから、仮に巡航中は良いとしても上昇中30000feet前後まで、降下中も同様の揺れが予想されます。また巡航中も強風軸の真上ですから、突発的な揺れ、あるいは継続的な不安定な気流が予想されます。
出来たら今日は38000feet,40000feetを飛行するともっと安定した巡航が可能だと思います。
このように断面図を見ることで、当日の大体の大気の状態や揺れが予想できます。
とても有効なウェザーチャートになります。
私達パイロットはこれだけではなく、色んな天気図を見て総合的に当日の巡航高度、シートベルト着用サイン点灯の時期などをマネージメントします。
テレビで見る天気予報もかなり気になりまして、例えば「来週から強烈な寒気が・・・」なんて言われると、「来週どこにフライトだったかな??」なんて気になって天気図を見る、なんていうこともしばしばです。
以前も申しましたが、相手は人間がどうやっても勝てないお天気ですから自分たちはそれにどう対処するのかを常に考える仕事でもあります。
皆さんには快適に楽しく飛行機に乗っていただきたいのですが、ふと天気予報を見た時にパイロットもこの情報から色んなことを考えて運航してるのかなぁなんて思ってもらえたら嬉しいです。
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