おはようございます。
いつもありがとうございます。
GNSSについてお話しています。
分かりやすいようにGPSという呼称でこれからはお話しますね。
日常生活ではもはや必要不可欠となったGPSですが、どのように航空で使われているのでしょうか?
そもそもGPSは、アメリカ国防省によって管理、運用されている人工衛星を使った測位システムのことです。
皆さんの携帯で現在地が分かるのも、アメリカのおかげなんですね。
ただ、航空で使用するためには複数の衛星が同時に利用可能なことが条件です。これは精度要件を満たすために必要なことで、最低5個以上の衛星が受信できていれば良いことになっています。

3つの衛星からの距離で3次元位置が計算でき、4つ目の衛星で受信機側の時計を補正します。5つ目を受信することで、ERRORの大きい衛星を排除可能です。
5個の衛星を受信できない時間帯がわずかながらも存在していて、その時間帯はGPSを使ったアプローチや進入、離陸上昇が行えないこともあります。
この時間帯は予め会社が把握していて、もし就航便が当該時間に影響する運航となる場合は代替方法(GPSを使わない航法)を検討します。
その他SBASやGBASといった、GPSを航空に利用する為の精度を向上させる「補強信号」を静止衛星や地上施設から航空機に送る、といった方法もあります。

SBASなんかは日本の静止衛星「みちびき」も使われています。
まとめると、GPSは航空機では単独では利用できず、複数の衛星による3次元測位に加えて精度向上のために静止衛星や地上施設を利用する場合があるということが今日のポイントです。
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