おはようございます。
いつもありがとうございます。
昨日こんなニュースがありました。
大韓航空機、セブでオーバーラン ソウル発KE631便www.aviationwire.jp
詳細はまだわかりませんが、着陸を2度やり直し、3度めのアプローチだったそうです。
そもそも燃料を2回着陸をやり直せるだけ搭載していることはちょっと珍しいです。
このあたりはTS(Thunderstorm)の影響があったので、パイロットの判断で予め燃料を多めに搭載していたのかもしれませんね。
実際には滑走路末端(進入端ではなく)を80kt以上で通過し、滑走路を360M越えた空港のフェンス手前で停止したようです。
先日から紹介していたローカライザーアンテナを破損しています。
当日の気象情報を見ると、空港直上にCB(積乱雲)があったということでした。
積乱雲付近はマイクロバーストという、風向風速が30kt以上変わる恐ろしい気象変化をもたらします。
燃料の懸念と直上CBの存在が、3回めの着陸を不安定なものにさせる可能性は充分にあります。
コックピット内の問題(CRM,手順)や、航空機の不具合は何も現時点では語られていません。

2度ゴーアラウンドしている空港に3回めのアプローチをする、というのは本当に勇気の必要な決断です。
その判断の裏にある事情は今後明らかになるでしょうか。
何はともあれ、死者重症者がいなかったというのが不幸中の幸いです。
オーバーラン事故の背景には様々な要因があって、その原因を究明することが明日の航空安全につながっていきます。
今後の事故調査に注目したいと思います。
このような事故はありましたが、皆さんには引き続き安心して航空機を引き続き利用していただきたいと願うところです。
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