おはようございます。
いつもありがとうございます。
少し間が空きましたが、ILSについてお話していました。
グライドスロープというのは、適正な降下角度を飛行機に表示してくれる装置でしたね。
このチャートを見て下さい。

これは分かる人には分かると思います。福岡空港です。
そして、黄色でマーキングしたところがGP HOLD LINEと書かれています。
これは、水色でマーキングしたグライドスロープアンテナから飛行機の進入方向にむかって電波を出しているのですが、その電波が通過する航空機によって乱されてしまうために航空機に停止を促すために書かれているラインです。
ある一定の気象条件未満では、アプローチしてくる航空機がいる場合は「Hold short of GP HOLD LINE」という指示とともに、当該機が着陸するまではそのグライドスロープを保護します。
しかし、天気がいい場合は進入機に対して「Glide slope signal not protected」という文言とともに、出発機にこのGP HOLD LINEをクロスさせる指示を出します。
コックピットでは、確かに航空機が当該ラインを超えて地上移動している場合はグライドスロープが上下に激しく振れて、もしオートパイロットが作動しているとかなり不安定な挙動を示します。
そのためオートパイロットを外して滑走路を見ながら進入を継続したり、グライドスロープを追いかけないモードにしてアプローチすることもあります。
ちなみにこのGP HOLD LINEですが、日本では女満別、成田、羽田、名古屋小牧、美浦、徳島、福岡、那覇にしか設置されていません。
さて何故でしょう?というのが今日の問題です。
ちょっと難しいですが、空港の特性を考えると分かるかな、と思います。
次回に答えをお示ししますので、ちょっと考えてみて下さい。
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