おはようございます。
いつもありがとうございます。
今日からまた飛行機の話題をお話します。
昨日こんなニュースがありました。
ピーチ、副操縦士がライセンス不携帯で2便欠航 事務所に置き忘れwww.aviationwire.jp

これ、皆さんはどう思われますか?
ライセンス不携帯ってどういうことで起こるんでしょうか?
パイロットの場合、機長と副操縦士が会社の所定の場所に出社(ショーアップ)したら、「ライセンスの保持、有効期限、最近のフライト経験、健康状態」を相互確認することになっています。
「相互確認」の方法は様々ですが、「机の上に出してお互い確認する」方法を取っていると、ふとしたことで「置き忘れ」が発生します。
過去、どの航空会社もこの「ライセンス置き忘れ、不携帯問題」には悩まされているのです。
そのため、各社独自の「防止策」を取っています。
もちろん、過去事例から「パイロット個人」としてもこの「置き忘れ防止策」を取っていますが・・・何か突発的な事が起こったのか・・・状況はよくわかりません。
私は、そもそもこの制度自体どうなのかと疑問に感じています。
外国では、ライセンスを忘れても「本人を証明」をすることで普通にフライトできると聞きました。
とてもリーズナブルですよね、ただの紙であるライセンスを使って飛行するわけでもないので、「有効な資格を保持しているのが本人である」ことを会社が確認できれば何も問題ないはずです。
しかし、現在日本では(運転免許証もそうですよね)、「免許書不携帯」=「運航禁止」となっています。
航空法にはこのように書かれています。
(航空従事者の携帯する書類)
第六十七条 航空従事者は、その航空業務を行う場合には、技能証明書を携帯しなければならない。
2 航空従事者は、航空機に乗り組んでその航空業務を行う場合には、技能証明書の外、航空身体検査証明書を携帯しなければならない。
法律違反になり、またお客様にご迷惑をおかけするというところから今回のような「ライセンス不携帯」事案は何としても防がなければなりません。
各社対策を打っている中、定期的に発生してしまうこの案件については他人事と思わず私も気を引き締めなければならないと思います。
しかし、根本的な問題としてパスポート、運転免許証もそうですが、何か遅れているなぁ・・マイナンバーって何なの??と思うのは私だけでしょうか?
「人はミスするものだ」というCRMの大前提があります。
航空機の運航では、この見地から様々なシステムが構築され安全性が保たれています。
しかし免許証関係はどうでしょう、まさに「人間は置き忘れを絶対するな」と言っているだけなんです。しかも一度確認する過程を挟んで「置き忘れやすい状況」を作らせながら「忘れるな」とは・・・
「これだけは絶対忘れてはいけない」と思って特別な場所に置いておいたら、そのまま忘れた・・・なんてことは誰でも覚えがあることではないでしょうか?
決して今回の件を正当化しているのではなく、日本の法律が人間の特性を理解して、本質的なところで考えるようにならないかな?と思っているだけなんです。
その見地からも、免許証不携帯=ライセンス忘れ事案は大きな意味を含んでいるのではないかと思います。
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