おはようございます。
いつもありがとうございます。
先日からILSについて説明しています。
今日はこのILSの「ゴースト電波」についてお話します。
ちょっと怖い話です💦
以前お話したように、ILSはローカライザーとグライドスロープによって成り立っています。
今日のお話は「グライドスロープ」についてです。
基本的に、グライドスロープは滑走路に対して「3°」の降下角度で電波を出していて、自機がその電波より高いか低いかをパイロットは計器で見て判断しています。
ですが、「ゴースト電波」あるいは「疑似グライドスロープ」とも言うんですが、この3°のビームの倍数(6,9,12,15・・・)にも正規のビームではないグライドスロープが存在します。
それを掴んでしまうと、何とも恐ろしいことが起こります・・・
簡単に言うと、
自分が正規の降下経路より下にいるのに、「もっと下にいけ」と計器が伝えてくる
という現象です。
まさに「ゴースト」ですよね、恐ろしい・・・

事故原因は特定されていませんが、一つの説としてこの「ゴースト電波」によって墜落に至った可能性が指摘されたのがこの事故です。日本航空ニューデリー墜落事故 – Wikipediaja.wikipedia.org
現在は手順が確立され、コックピットの規程順守に対する考え方もこの頃とは比べ物になりません。
またGPWSという地上接近を知らせる警報もあるので、このような事故は起こらないので安心して下さい。
明日は、現在の飛行機がどうやって「ゴースト電波」をつかまずに正規の降下経路に沿って着陸するのかをお話します。
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