おはようございます。
いつもありがとうございます。
先日、こんな記事がありました。HAC、衛星使う新着陸方式「LPV」運用開始 国内初、悪天候時の就航率向上www.aviationwire.jp
LPVとは何でしょうか?
記事にもありますが、GPSの他に静止衛星(SBAS補強信号)を使用して、水平方向に加え垂直方向もガイダンスを行う新しい進入方式です。
今までもRNP進入と呼ばれる、GPSを主体にした進入方式が存在していました。
それとの大きな違いは「精度」です。
従来からある「ILS」相当の精度が実現されるということです。
羽田や関西、成田、中部など大きな空港は全ての滑走路にILSという計器着陸装置が装備されています。これ、パイロットにとってはとても有り難い設備なんですが、維持管理や設置基準がなかなか大変なんです。

地方空港では地形、予算などの影響で片方の滑走路しかILSが装備されない事が多いですし、もっと厳しい空港では横方向のLOCALIZERだけしかない空港もあります。
今回LPVが新規導入されたことで、機体側の改修のみで「ILS相当」の精密な進入が可能となります。
現在対応している機材はこちらです。
・ATR42
・DHC-8-Q400
・Dornier 228
・A350
今後対応予定の機材はこちらです。
・A320
・B777-9X
・B737max8
衛星の状況によるところが唯一のネックではありますが、今後全国的にLPVが広がってくると就航率も上がるのではないかと期待しています。
今日は簡単に新しいLPVについて紹介しましたが、明日からはもう少し詳しく進入方式の解説からはじめ、最終的にLPVとRNAV(RNP)の違いについて説明したいと思います。
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