おはようございます。
いつもありがとうございます。
昨日は737を例に出し、
最大離陸重量:70トン
最大着陸重量:65トン
最大離陸重量で離陸した737が、すぐ緊急着陸しなくてはならない場合、燃料を捨てる装置が付かないのにどうするのか、という問題でした。
でした。

色々なお答えを頂きました。
例えば「最大着陸重量以上では離陸しない」というお答えがありましたが、それでは最大離陸重量の意味がなくなってしまいます。
航空機製造メーカーはこの「最大離陸重量」を少しでも引き上げるために必死に努力しています。「これだけお客さんと貨物を積んで、燃料を積んでも離陸できますよ!」という言わば「飛行機の能力」を示すのが「最大離陸重量」です。
航空会社は、その飛行機が持つ「最大離陸重量」を最大限活用して特に長距離路線を運航します。
ということで、「旅客機が出発後の緊急着陸を考慮して最大着陸重量以上で離陸しない」ということはありません。
では、昨日の答えは・・・
例えば最大離陸重量70トンで離陸した737が離陸直後に急病人が発生し、一刻も早く出発空港に引き返さないといけないことになったら・・・
「超過重量着陸」という手段があります。
まさに、「最大着陸重量以上で着陸する手段」です。
細かいテクニックはありますが、簡単に言うと「フワっと着陸して滑走路いっぱいを使って停止する」ような方法です。
構造上、それが可能なように設計されています。
しかし、着陸した後はまたすぐに次の便に使う、ということは出来ません。
整備士がマニュアルに従って点検整備を行わなくてはならないからです。
もし上記のケースで、出発地空港に引き返すがその理由が「目的地空港が長期的にクローズ」であったり、「フラップが上がらない」なんていうトラブル、つまり一刻を争う緊急着陸ではないような場合は・・・・
出発地の近くで2時間ほど待機して燃料を消費し、「最大着陸重量以下」まで軽くなってから着陸することになります。
皆さんの乗られるフライトでは、こんな緊急事態が発生しないことを願っています。
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