おはようございます。
いつもありがとうございます。
ドラマの話の続きで恐縮ですが・・・
「パイロットの訓練で必要なものは何でしょう?」という話題です。
答えを言ってしまうと、それは「情報共有と協力」です。
自社養成パイロットは競争率100倍とも言われます。
他の候補者よりも優れているところを見せるため、就職活動はまさに熾烈な「競争」です。
しかし、いざ会社に入って訓練生になると、もう「競争」ではありません。
「他の訓練生よりうまく操縦してやろう」なんていう意識はむしろ邪魔になります。
パイロットの訓練は、大体が2人ペア×何組かの「訓練コース」が形成されます。
全員が訓練を無事終了することが第一目標ですから、「自分さえ合格すれば良い」という気持ちは捨てなければなりません。
訓練がうまくいかない人にはアドバイスしたり、ペアで手順を合わせたり・・・個々の努力に加え、訓練コース全体でも「まとまり」が必要です。
私も副操縦士任用の時代は毎日必ず「情報共有」の時間を設けて他グループの失敗や経験を教えてもらい、訓練グループ全員が共通した認識を持つようにしていました。

教官としてもこの「情報共有」を最も気にするところであり、特に若い副操縦士の訓練グループでは最重要といっても良いと思います。
何も普段からプライベートでも仲良く、というわけではないのですがちょっと体育会系のノリはありますね💦
「俺は一人でやるから情報はいらない」という人間は、特にパイロットの世界では難しいです。未だに競争したり、利己的になったりする人は信頼されません。
今日はパイロットの訓練=情報共有、という常識をお話しました。
皆さんはパイロット訓練にどんな印象を持たれたでしょうか?
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