おはようございます。
いつもありがとうございます。
トリプルセブンさんから「パイロットは便と便の間何やってるのか?」という質問をいただきました。
なかなかネタ探しも大変ですので、いつでも皆さんコメント欄で質問して下さいね。
お答えできる範囲で、ブログとして皆さんにお話できれば嬉しいです。
さて、便間なんですが・・・かなり忙しいです💦
機種によって、便間の最低時間が会社によって決まっています。
大型機になると45分〜50分ぐらい、小型〜中型機だと30分〜40分という感じでしょうか。
なぜ機種ごとに決まっているかというと、理由はいくつかあるんですが・・・
・搭乗、降機にかかる時間(座席数と出入り口の数、通路など)
・燃料搭載や貨物搭載に要する時間
・機内清掃に要する時間
などが違うからなんです。
この間にパイロットが何をしているのかというと・・
決してコーヒーを飲みながらCAさんと楽しくおしゃべりしているわけではなく💦
まずは飛行機が到着(ブロックイン)してからはフライト時間を記録するログに記入を行ったりしています。
そしてお客様が降機完了するまで時間がある時は、すでに次便の準備を始めています。
エンルートや目的地、代替空港などの天気を詳細に確認してフライトプランの変更がないか、燃料搭載を増やすか増やさないかなどを副操縦士と相談します。
そして会社に無線連絡をするか、あるいは運航管理の施設がある場合は歩いて事務所まで行って、運航支援者と次便の計画について再度話し合います。
特記事項など新たに追加された情報などもこの時に確認し、次の便のプランがやっと完成します。
例えば便間が40分しかない中型機だとすると、ブロックインしてから降機完了までに約10分、次便の搭乗に20分要するとすれば客室乗務員やパイロットが動ける時間はわずか10分です。
その間に上記のことをやって、更に燃料搭載、機体の外部点検、FMS(コックピットの飛行管理コンピューター)への入力、客室乗務員とのブリーフィングなどをすると本当にトイレに行く時間もないほどです💦

満席便が続いたり、このようなギリギリの便間が続くシップパターンだと一度遅延をしたら取り戻すのは難しいです。
「使用機到着遅れのため10分遅延」という情報をよく見ますよね?
「上空でスピード上げたら取り戻せるんでしょ?}と思われるかもしれませんが、上空ではほぼ遅延回復は不可能なんです。
ということで、パイロットは限られた時間の便間で様々なことを2人で手分けしてやっていて、結果トイレに行く時間もなかなか無い、ということをお分かりいただけたでしょうか?
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