おはようございます。
いつもありがとうございます。
先日ご紹介した「オーバーチュア」ですが、皆さんから「コンコルド」を懐かしむ声が多数聞こえてきたので、私が持っている写真からその偉大な存在を改めて振り返ってみたいと思います。
シアトルの航空博物館に行ったときに撮影しました。

まずはこの尾翼を見ただけでも、普通の旅客機と違うと分かりますよね。
水平尾翼がないですね。
低速での操縦はかなり大変だっただろうと思わせますが、高速性能を追求した結果ですね。

これがあの「燃費が悪い」で有名なロールスロイス・オリンパスエンジンです。
「アフターバーナー」といって、排気に再度燃料を噴射することでパワーを上げる機能が付いていまいた。
戦闘機ではよく見かけますが、民間機では現在でも唯一このコンコルドだけに装備されています。
このエンジンを4発装備し、60000feetをマッハ2.2で飛ぶだけの推力を発生させていたなんですごい技術力ですよね!これが1970年代に完成されていたとは・・・驚きです。
しかし騒音は計り知れないほど大きかったでしょうね・・・

こちらが客室です。
エコノミークラスサイズの座席が100席配置されています。
ちょうど、日本で飛んでいるCRJやERJのようなサイズ感を想像してもらえたら良いと思います。
本当に狭くてシンプルですが、これもマッハ2.2で飛ぶ代償でしょう。
莫大な運航コストがかかるコンコルドでは、同路線のファーストクラスかそれ以上の運賃だったそうです。
それでも唯一無二の「時間をお金で買える」飛行機コンコルドは、富裕層には人気でした。
「コンコルドに乗る」というステータスがあったんですね。

最後はコックピットです。
時代を象徴するように、針の計器がギッシリと並んでいます。
航空機関士が乗っていた席も見えますね。
M字型の操縦桿が新鮮です。
見える範囲では、狭さ以外は意外と普通の旅客機と変わらない印象を受けます。
しかしこのコンコルド、特に着陸時には機体や翼の特性上大きくピッチアップした姿勢で進入してくるためコックイットから外が見えません。
そのため、鼻が下方に折れ曲がるという特別な機構を採用して離着陸時の視界を確保していました。
コックピットを見ると操縦してみたくなるのがパイロットですね笑
ということで、時代の先駆者コンコルドについて少し紹介しました。
パイロットとしても「コンコルドを操縦したことがある」という人は一目置かれる存在です。
現在の旅客機はどれも似たり寄ったりで、大きいか小さいかぐらいの違いしかありませんが、コンコルドだけは別格のスマートさですよね。
「コンコルド」が再び空を飛ぶことは無いかもしれませんが、これを超える機体が登場することを楽しみにしています。
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