おはようございます。
いつもありがとうございます。
確かに乗務機会は減っています。
パイロットには「最近の飛行経験」が求められます。
「操縦する日からさかのぼって90日までの間に、同じ型式の航空機で離陸、着陸を3回以上おこなった経験を有しなければならない」という法律です。
この「飛行経験」がないと、乗務してはいけないのです。
しかし、この「飛行経験」が実機で満足できない場合は「国土交通大臣が認定したシミュレーター」での経験でも良いことになっています。

この記事の筆者の方は「シミュレーターは不充分である」旨を強調されています。
確かに飛行環境や他機の存在など、シミュレーターで再現できないことはあります。しかし特に離陸、着陸技量についてはシミュレーターで充分維持可能であると思います。昔は例えばボーイング747の資格を取得する場合、シミュレーターに加えて実機での操縦も必須でした。しかし今はシミュレーターのみで取得可能になっています。
運航の「勘」といわれる部分についてはコックピットオブザーブなどは有効かもしれませんが、もしその「勘」が鈍っているならばそれを認識して、安全にオペレーションすることこそパイロットの技量ではないかと思います。
私も長い時間乗務から離れていたときは、離着陸技能は全く問題ないですが何というか、従来よりも少し余裕をもったオペレーションをするようになりました。
決して危険な領域にいかないように、安全マージンを従来より増やしたオペレーションになります。
この記事を読んで不安になられた方もいらっしゃるかもしれませんが、この問題提起は本来航空会社にするものであり乗客の皆さんに提案するものではありません。
パイロットは乗客の皆さんに「安心」を届けるのが仕事です。
パイロット、航空会社ともに少ない乗務機会(といっても最近は増えてきています)の中で充分技量を維持していますので、安心して飛行機に乗ってくださいね。
Hide
コメントを残す