おはようございます。
いつもありがとうございます。
さて、昨日は「ドクターコール」についてお話しました。
機内でお医者さんが居てくださると、パイロットとしてもとても安心です。
さて、今日は「お客様の中にパイロットはいらっしゃいませんか?」というお話です。
もちろん聞いたこともありませんし、お医者さんほど求められることはないのですが、もしこんなコールを聞いたら乗客の皆さんは青ざめることでしょう・・・
実際、過去に何度かこのようなことが起こっています。
アメリカなどでは自家用機のパイロット資格を持った人が多いので、いわゆる「パイロット」と呼ばれる人たちは比較的多数かもしれません。
とはいえ、自家用機パイロットが旅客機を操縦するとなると・・・ちょっと違いが大きいでしょうか。

むしろFlight Simulatorに精通されている方のほうが、すごく良い助けができるのかもしれません。
私達パイロットは、乗務中体調不良にならないように厳しい「身体検査」が定期的にあります。しかし、それでも100%乗務中に急病にならないとも言い切れません。
パイロットのどちらかが急病で操縦できなくなっても、他方のパイロットが一人で着陸まで持っていくことは可能となっていますし、実際訓練もしています。
旅客機ではほとんど起こり得ない「パイロットコール」ですが、もし自分が普段操縦していない飛行機の操縦を突然任されたら大丈夫ですか?という質問を受けることがあります。
例えば私がイリューシンなどというロシア機を突然操縦しろ、と言われたらもちろん一般の方よりは理解できるはずですが、慣れるのに相当時間がかかると思います。正直、全てを理解できる自信はないです💦

しかし、ボーイングやエアバスなどであれば多少の違いはありますがほぼ違和感なく操縦できると思います。もちろん着陸時の姿勢や高さなど、大きさによって違いがありますが共通性は充分あります。
できれば聞きたくない「パイロットコール」ですが、いざという時は私達は何がなんでも無事に着陸させますのでご安心ください。
そして、Flight Simularotを熟知されている方ももしかしたら出番があるかもしれませんね★
Hide
コメントを残す