おはようございます。
いつもありがとうございます。
ELTとは一体何でしょうか?ミュージシャンしか思いつきませんよね。
航空機における「ELT」とは、Emergency Locator Transmitterというものです。
日本語で言うと「航空機用救命無線機」です。
こんな形をしています。

そもそもELTとは、航空機の遭難や墜落などの際に、その地点を知らせるための信号を送信する装置です。
みなさんが普段搭乗されている旅客機にも必ず搭載されています。
ELTは、大きな衝撃を受けて自動的に作動する自動型(固定タイプ及び携行可能タイプ等)と、手動で作動 させる手動型(サバイバルタイプ等)に分けられ、航空法令により装備義務の対象等が定められています。
日本ではまだこの「自動型」と「手動型」が混在していて、その航空機の登録日時によって搭載要件が異なっています。

(国土交通省資料より)
このように捜索救難体制をいち早く確保するため、ELTは航空機に欠かせない重要な非常用装備品となっています。
このELTなんですが、殆ど無いですが「ハードランディング」をするとかなり稀に作動してしまう、なんてこともあります。このELTが「事故だ」と判定するほどの着陸だった、ということですね💦
あとは飛行機に雷が落ちた場合についても、このELTの作動チェックが必須となります。この作動チェックですが、常時できるわけではなく「ある定められた時間帯」に行わなくてはならないので、飛行機が遅れるわけです。
なぜチェックの時刻が定められているかというと、この音を聞いた他の航空機は「ELTが聞こえます!」と管制に通報しなければならないことになっているため、予め一定の時間帯を作動確認用時刻と定めているのです。
ELTは今までたくさんの命を救ってきました。事故は必ず防がなくてはならないものですが、本当に万が一の場合についてもこのELTによって航空機の事故位置が容易に判明できるようになっているのです。
(ただし、水中深く潜ってしまうと電波が減衰するので発見が難しくなります。)
このような「非常用装備品」ですが、この他にも旅客機に色々と装備されているんです。
明日からはその他の装備品を紹介することにします。
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