遷音速機と機種ごとのMmo

Morgenrot – 現役パイロットによる航空のお話 – DMMオンラインサロン現役の国内航空会社旅客機で機長を務める代表と、副操縦士によるオンラインサロンです。 飛行機の不思議や豆知識、パイロットのマネージメント、危機管理、運航の現場の裏側など航空ファンにはたまらない内容をお届けします。lounge.dmm.com

おはようございます。

いつもありがとうございます。

昨日の「速度の上限はなぜ決まっているのか?

答えは分かりましたか?

非常に簡単に答えると、その理由は「翼のある部分が音速を超えるから」です。

遷音速機とよばれる今日の旅客機は、音速を超えて飛行できるように設計されていません。

音速を超えると、「衝撃波」というものが発生します。その「衝撃波」によって「揚力分布」が変わったり、また揚力自体が失われることがあるからなんです。

この「速度の上限」は機種によって違います。それは、その機種ごとに「翼の形」が違うからで、それぞれの機種が持つ「翼の特性」に合わせて上限速度が決められています。

この上限をMmoといいます。

例えば

A350のMmoはM0.89です。

音速の89%の速度が最大速度だと考えてください。

もちろん、この速度未満で巡航します。

その他にも・・

A330:M0.86

A320:M0.82

B747:M0.92

B787:M0.90

B777:M0.87

B737:M0.82

などとなっています。

これを見るとBoeing747は速い飛行機ですね。

有名な話では、ジャンボとエアバスA330/A340では日本からヨーロッパまでの所要時間が1時間違うということもあったぐらいです。

パイロットが機種ごとにライセンスを持つ理由の一つは、このように機種ごとに違うこの限界事項全てを記憶して運航に活かさなければならないからなんです。

今日は速度超過してはいけない理由と、色々な機種のMmoについてお話しました。

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