みなさんおはようございます。
いつもありがとうございます。
昨日の、なぜ「バーティカル・スタビライザー」を操作する必要があるのか、という疑問にお答えします。
まず大前提は、トリムといって、操縦桿にかかる力を軽減するためなんです。
例えば、飛行機の姿勢を保ちたい場合(上昇姿勢や降下姿勢など)、ずっと操縦桿を引っ張っていたら疲れますよね??結構重いので💦
その力を軽減するために、このトリムスイッチを使って「バーティカル・スタビライザー」を動かし、操縦桿にかかる力を抜くという役割があります。
言ってしまえば「操縦桿を希望の位置で固定するための支え棒」的な存在です。イメージはついたでしょうか?
ちなみにエアバス機はオートトリムとなっていますがその話はまた機会があれば・・
このトリム、特に大事なフェーズがあります。
それは離陸時です。
離陸前には必ず実施しなくてはならない手順をご紹介します。
先日お話したように、飛行機の重心は便によって変わります。旅客が完全に搭乗し終わった後、最終的な重心位置が計算されます。その重心に合わせて、この「バーティカル・スタビライザー」を操作して「離陸用のセッティング」にします。
なぜこんなことをするかというと、どんな重心位置でもいつもと同じように操作して離陸できるようにしているんです。
もしこのセッティングをしていないと、離陸時に軽すぎてお尻を擦ってしまったり、あるいは操縦桿が重すぎて離陸できない、なんていうことになってしまいます💦
とても大切な手順なんです。

この「バーティカル・スタビライザー」が作動する様子を見ることはほとんどないと思いますが、水平尾翼の前半分はこんなに重要な役割を持っているということを分かっていただけたかと思います。
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