日本一複雑な誘導路、成田空港

Morgenrot – 現役パイロットによる航空のお話 – DMMオンラインサロン現役の国内航空会社旅客機で機長を務める代表と、副操縦士によるオンラインサロンです。 飛行機の不思議や豆知識、パイロットのマネージメント、危機管理、運航の現場の裏側など航空ファンにはたまらない内容をお届けします。lounge.dmm.com

おはようございます。

いつもありがとうございます。

誘導路の複雑さ、日本一の「成田空港」についてお話しましょう。

こちらが成田空港の誘導路です。

(aip)

用地確保が未了のため、このように歪な形をしています。

特に上記の図の左上あたり(34R付近)と右側に関しては驚くほどおかしな形です。

とってもわかりにくいですよね。

この誘導路を初めて来た外国の航空会社が間違えずに自社のSPOTまで行くのは至難のワザのようにも思えます。

もっとも、最近はEFBといってコックピット内にタブレットや機体内臓の「カーナビ」的な機能を持った画面が搭載されている機種もあって、自機位置が表示されるので昔に比べると複雑な誘導路も理解しやすくなってきています。

たとえば皆さんが、よくANAのA380が置かれているSPOT448から16RまでTAXIするとすれば、以下のルートが管制官より(成田は最初はNARITA RAMPから)指示されるでしょう。

まずは「TAXI to U8 gateway,contact NARITA GND

の後、

TAXI via route 1

(実際はもう少し後に来ますが、今回は簡略化のため)

route 1」とは何か??

K, S6, C, W, W6 and A

の経路で地上移動するルートを成田空港ご当地手順で「route 1」と呼んでいます。

され、このroute 1を描いてみると・・・

(aip)

こんな感じです。

赤丸のところは特に分かりづらい、間違えやすい場所で、私達パイロットも慎重に確認しています。

特に右下の赤丸のところ、いちどGoogle Earthで近い視点で見てみるとこんな感じです。

(google earth)

鳥瞰図と違って、実際にどこを曲がるのか結構分かりづらそうですよね??

コックピットからの見え方は本当にこんな感じです。

実際に誘導路のペイントやサインを見ながら、地図と見比べながらTAXIしています。

ちょっと昔の車みたいですね。

成田空港の誘導路の複雑さ、間違わずにTAXIすることの難しさについて少しはお分かりいただけたでしょうか?

先日言いましたが、管制指示違反は重大な報告事項ですし事故の可能性もありますから必ず避けなければなりません。

そのためには慎重にTAXIする他ない、ということをお分かりいただけたかと思います。

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