渋滞でも詰められません

Morgenrot – 現役パイロットによる航空のお話 – DMMオンラインサロン現役の国内航空会社旅客機で機長を務める代表と、副操縦士によるオンラインサロンです。 飛行機の不思議や豆知識、パイロットのマネージメント、危機管理、運航の現場の裏側など航空ファンにはたまらない内容をお届けします。lounge.dmm.com

おはようございます。

いつもありがとうございます。

皆さん、「飛行機の渋滞」を見たことはありますか??

そう、離陸順番待ちで長蛇の列になっている、あのことです。

これ、もっと前後間隔を縮めたらもう1機入れるのに!と思ったことありませんか?

しかし、この「間隔」は非常に重要なんです。

それは、前の飛行機の「エンジン」が理由です。

エンジンブラスト」と言って、エンジンが後方に排出する空気が他の航空機に悪影響を与えます。

旅客機同士で最も怖いのは落下物によるダメージです。FODといいます。

(いわゆるセスナ機や地上車両等は、旅客機のジェットブラスト自体で横転してしまうことがあるので要注意です)

例えば何かが誘導路に落ちていて、それが先行機の強力なジェットブラストで吹き飛ばされた場合、自分の飛行機がダメージを負います。それによって出発できない、なんていう可能性もあります。

そのダメージ受けないようにするため、間隔をとっているんです。

例えばボーイング767の場合、エンジン後方の排気速度が56km/h以下まで落ち着く範囲は、フェーズごとに次のように記載されています。

アイドル(地上走行中大部分):約40M

TAXI OUT(動き出すとき):約150M

離陸時:約500M

これほどまで遠く後方に強風を吹き付けるエンジンが搭載されているので、旅客機の渋滞では「間隔を空ける」のが正解なんです。

それともう一つ、こんな渋滞時に困ったことがありました。

誘導路で渋滞時は先行機の後ろに間隔を空けて停止するんですが、自動車と違って「ブレーキランプ」がありません。

特に夜間は、先行機のお尻を見ながら、前が進んでいるのか止まっているのかもしっかり見ないとわからないんです。

そもそも空力を追求している飛行機ですから、真後ろから見た尾翼あたりはかなり小さくしか見えません。

「追突」なんて絶対あってはならないことなので、夜間は特に意識して先行機との間隔を取ってTAXIするようにしています。

できたら飛行機にも「ブレーキランプ」と、SPOT INを待ってくれている飛行機やTAXI OUT時に手をふる機側に「ありがとう」を伝える「クラクション」があれば色々便利だなぁなんて思いながら乗務していることがあります笑

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