速度制限は・・・ありません!

Morgenrot – 現役パイロットによる航空のお話 – DMMオンラインサロン現役の国内航空会社旅客機で機長を務める代表と、副操縦士によるオンラインサロンです。 飛行機の不思議や豆知識、パイロットのマネージメント、危機管理、運航の現場の裏側など航空ファンにはたまらない内容をお届けします。lounge.dmm.com

おはようございます。

いつもありがとうございます。

昨日は皆さんお答え頂きありがとうございました。

さて昨日の「地上移動(TAXI)スピードの違いは?」に関する答えですが・・・

正解は「パイロットの性格」です。

ちょっと驚きじゃないですか?

せっかちは速くて、慎重派はゆっくり???

こう言うと多少語弊がありますので解説します。

法律(航空法)にはこのような一文があります。(日本国内の話です)

地上走行に関しては、

動力装置を制御すること又は制動装置を軽度に使用することにより、速かに且つ安全に停止することができる速度

言い換えると、

「パワーを絞るか、軽くブレーキをかけることで、すぐに停止できる速度」

ということになります。

道路のように50KM制限、などとは書かれていません。

つまり上限速度はありません。

法律の定義内の速度であればどんな速度でも良いのです。(コックピットにもGS=Ground Speed:速度計はもちろん装備されています)

後は会社ごとに目安の速度を設定していたりします。

具体的には社内で「モニタリング」が実施されており、「地上走行速度の上限」を独自に設定してそれを超過していると警告が来る、なんていう制度があります。

とはいえ基本はパイロットはこの法律の文言を各自解釈して、自分の考える速度で地上走行をしていることになります。

とはいえ私でも、空港の展望デッキで飛行機を見ていて「コレ速すぎでしょ💦」と思う機体もありますが笑

私個人的には、比較的ゆっくり地上移動(TAXI)するタイプなのですが、それには理由があります。

昨日言った安全性の問題もありますが、「誘導路の間違い」がとても大きな報告事象となるからなんです。

大空港(羽田や特に成田)は誘導路が入り組んでいてとても分かりづらいのです。

外国の空港のほうが余程整理されていて分かりやすいです。

航空機の世界では、「行き過ぎちゃった💦」「曲がりそこねちゃったよ、ごめんね💦」は通用しません。

航空機同士の衝突に発展することもあるので、管制指示から逸脱しないようにTAXIする必要があります。

また、離陸前は客室の準備完了報告も必須ですからそのための時間捻出、使用滑走路の順番待ちや先行機との間隔維持のための速度調整も行っています。

遅延しているときや、滑走路が空いているときはもしかしたらある程度速くTAXIすることがあるかもしれませんね。

ということで、TAXIスピードについては各社独自の上限は設定しているものの、パイロットは前後のトラフィック状況や時間管理、リスク管理を元に自分の判断(好みもある)で速度を調整している、が正解でした。

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