おはようございます。
いつもありがとうございます。
「錯覚」のお話でもう一つ、空港の滑走路のお話です。
大体の空港は、滑走路に対して「3度」の降下角度(パスといいます)で着陸まで進入していきます。
旅客機パイロットにとってこの「3度」のパスは、まさに「目で覚えている」感覚なんです。
もし天気の良い場合は、ビジュアルアプローチといってパイロットの「目」だけで滑走路に対して「3度」のパスで進入、降下することがあります。
実は滑走路に正対したとき、高さの感覚が狂うことがあります。
GOOGLE EARTHからの次の画像を比較してみてください。
まずは高知空港のRWY32から

次に高松空港のRWY26

これ、どちらのほうが低い位置にいると思いますか??
高知(上)のほうが高い場所に居て、高松(下)のほうが低い場所にいると思いませんか??
並べてみるとこんな感じです。

やっぱり26のほうが低い場所にいるように感じ、32は高い場所ですね・・・
実は、同じ場所(滑走路末端)で同じ高さの画像なんです。
これこそ錯覚の怖さです。
この差は、滑走路の「幅」です。
高知空港は「幅45M」に対して高松空港は「幅60M」なんです。
滑走路幅が細いと、太い滑走路より「高い場所にいる」感覚を覚えます。
同じ場所でも、滑走路の「幅」によってこんなに見え方が違うのか、とおわかり頂けたと思います。
私達は、滑走路幅によってこれまでにも見え方が違う中、以前お話したPAPIの情報を参考にしながら3度のPATHで着陸を行っています。
『PAPIって?』おはようございます。 いつもありがとうございます! PAPIってご存知でしょうか?? 着陸時に前方カメラが映る機種だと、滑走路横(大体左側、たまに右側)に配置…ameblo.jp
明日も同じような「錯覚」について取り上げます。
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