おはようございます。
いつも読んで頂きありがとうございます。
昨日までは富士山が与える運航への影響をお話しました。
私も登山を愛する人間ですが、山頂に登った時に感じる風や雲の様子を見て、「これは気流悪そうだなぁ」なんて思ってしまう瞬間があります。ちょっと変わってますが、完全に仕事のせいです💦
さて、日本で一番高い山は「富士山」は常識ですが、では2番めに高い山はどこでしょうか??
意外と「2番目」というのは知られていないもんですね💦
2番目は「北岳」といいます。(以下リンクです)
3193m!立派な山容です。
ちなみに、日本に3000mを超える山はいくつあるかというと・・・・なんと21山もあるんです!!
この21山のうち、御嶽山と富士山の独立峰を除くと、ほかは全て「北アルプス、中央アルプス、南アルプス」に存在する山です。
さて、なんでこんな山の話をしているかと言いますと・・・
こちらの過去記事を御覧いただきたいのですが。(以下リンク)
緊急降下のときは、3000mまで降下するというお話でした。
そう、この富士山、北アルプス、中央アルプス、南アルプスと御嶽山付近では「3000mまで降下すると山にぶつかってしまう」んです・・・・
パイロットはどうしているのか??
私達は、雲中でも常に自機の位置を把握しています。更に、「ここで緊急降下しなければならない場合はどちらの方向に向かって降下していくか」ということも常に考えながらフライトしています。事前準備では、自機が飛ぶ航空路付近の最高障害物なんかも調べています。
いざ緊急事態に陥っても安全かつ速やかに操作できるための準備です。
更に、管制もしっかりモニターしてくれていますので必要な情報や指示を提供してくれることは心強い限りです。
今回ご紹介した日本アルプス付近を飛行するときは、日本海側(富山、新潟方面)か太平洋側(名古屋方面)に方位を定めて緊急降下することになるでしょう。
パイロットの醍醐味の一つとして、上空からこの美しい日本アルプスを見られることがあります。
季節ごとに変わる山の風景は本当に美しいものです。
しかし、緊急事態の時にはこんな美しい山も私達にとっては避けなければならない存在となってしまいます。
人間が通常は生きられない高度を飛行する旅客機は、様々な事態に対処するリスクマネージメントが欠かせない乗り物なんです。
私達パイロットが最前方でその仕事に責任を持って取り組んでいますので、皆様は客室で何も心配することなく快適に過ごしていただければと思っています。
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