おはようございます。
いつもありがとうございます。
昨日最後に、富士山付近は16000feet以上でないと飛行できないと言いました。
それはなぜでしょうか?
ご存知の方も多いでしょうが、昔にはこんな事故がありました。(下記リンクをクリックしてみてください)
BOAC機 富士山に墜落カナダ太平洋航空機墜落事故の翌日の3月5日、BOAC(イギリス海外航空)のボーイング707型ジェット・・・www2.nhk.or.jp
昔の映像ですが、こんな報道がされていたのですね。
まだ「富士山の恐ろしさ」が解明されていない時の事故でした。
この事故の原因は・・・・「山岳波」といわれるものです。
山岳波とは・・強風が山を越えた時に、その風下側に発生 する波のことをいいます。

(東京航空地方気象台資料より)
日本では富士山は特に顕著で、冬場山頂付近が50Kt程度の西風が吹いている場合は要注意です。
特に風下、まさにこのBOAC機が事故を起こした場所は激しい乱気流が存在します。
私自身も、訓練中にこの「山岳波」に遭遇したことがあります。
雲も何もないのですが、突然驚くほど激しい揺れに襲われました。
山頂に近くはなかったのですが、連峰の上を飛行中でした。
小型プロペラ機なのですが、MAX POWERにしても上昇できず、どんどん高度を失なっていきました。
「これは死んだ」と本当に思いました。
幸運にもすぐに離脱できましたが、あの恐ろしさは一生忘れることはないと思います。
さて、話がずれましたが・・
このBOAC機の事故以降、この山岳派の影響を考慮して「富士山上空は16000feet以上でないと飛行できない」ことになっています。
明日は、この山岳波と富士山についてもう少し見ていきます。
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