おはようございます。
いつもありがとうございます。
昨日は「対気速度」と「対地速度」の違いを分かって頂けたかと思います。
今日はその影響を強く受ける「冬の上空」についてご紹介します。
例えば今年の1月1日の上層天気図はこちらです。

(わかりやすく日本列島を赤で、強い西風(ジェット気流)を緑で示しました)
日本の上空に強い西風が吹いていることがわかると思います。
そして、断面図がこちらです。(緯度で切っています)

これも緑で線をつけましたが、八丈島の上35000feetあたりに一番強いジェット気流=180Kt(330Km/hほど)が流れている、ということが分かりますね。
この日は、東京から西に行く便(例えば東京〜福岡など)は36000feet付近を飛行するとずっと向かい風330Km/hの中を飛行することになります。
もし24000feet前後でフライトできるならば(※ジェット気流の真下は乱気流が発生するため必ずしも正解ではありませんが)向かい風成分が200Km/h程度で飛行できることになります。
あとはTASとかIASとかMACHの話があって、一概に風が弱いからといって速い遅いの判断ができないのですが、向かい風成分から言うとこんなことになります。
ということで、「冬場の西行きの便は、たまに強い向かい風を避けるために低めの高度を飛行することがある」「逆に東行きは、追い風成分を有効に使って高高度で飛行することが多い」ということがこの天気図から判明しました。
日本には四季があって、それぞれに上空の天気も全く違います。
これを話すだけでどれだけあっても時間が足りないのですが、なかなか文章で伝えるには限界があるのが辛いところです💦
また簡単に四季の天気の移り変わりもお話したいと思います。
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