おはようございます。
いつもありがとうございます。
さて、昨日までは「飛行機が高い高度を飛ぶ理由」「低く飛ぶ理由」についてお話しました。
要するに、「やむを得ない場合以外は燃費のためにできるだけ高い高度をフライトしたい」ということになります。
では、以前お話した「航空機の最大巡航高度」でフライトしたら燃費が良くていいんじゃないか?と思いますよね。
例えばボーイング777,787,767は43000feetまで上昇できますが、大体41000feetまでしか上昇しません。
さてなぜか?
(以前のブログリンク)
『飛行機の巡航高度』おはようございます。いつも読んでいただきありがとうございます。 昨日までは霧についてのお話でしたが、今日から少し別の話題を。 飛行機の巡航高度について考えてい…ameblo.jp
答えは、「けっこう大変だから」です。
何がか?
「対空性審査要領」というものの中に、次の文章があります。(一部改変)
飛行機を操縦中の操縦士のうち一人は、次に掲げる項に従って、保護及び密閉が されており、かつ、酸素を供給する酸素マスクを常時装着し、これを使用しなければなら ない。
ただし、 飛行機を操縦中の各航空機乗組員が、片手で五秒以内に、適切に保護及び密閉されて おり、かつ、必要に応じて酸素量が供給される酸素マスクを装着できる場合には、操 縦士のうち一人は、次に掲げる飛行高度において、酸素マスクを装着し、使用する必 要はない。 (a) 客席数(ただし、乗務員に必要な座席数は除く。)が30席を超える飛行機又は 最大有償搭載量が 34 トンを超える飛行機にあっては、フライトレベル 410(12,500 メートル)以下。
ということで、41000feetまでの高度であればパイロットは酸素マスクを装着しなくてよく、逆に41000feetを超える飛行高度で飛行する場合は「常時酸素マスクを着用」しないといけないんです。
あのマスク、装着しているとマイクで話しないといけないし、ゴーグル付きのものだと曇ったりしてとても装着感が良いとは言えません。

だから、いくら41000feetより上の高度を選択できる飛行でも41000feetに止めておくことが多いのです。
ということで、正解は「酸素マスク」の装着義務が生じるから、でした。
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