なぜ怪我すると航空事故扱いになるのか?

おはようございます。

いつも読んでいただきありがとうございます。

昨日はJALのタービュランス事例を挙げ、機長のシートベルト着用サインについての考え方をお話しました。

そもそも、客室乗務員が怪我をするとどうして「航空事故」になるのかをお話します。

まず、航空法には「航空事故」とは以下のように定められています。

一 航空機の墜落、衝突又は火災

二 航空機による人の死傷又は物件の損壊

三 航空機内にある者の死亡(国土交通省令で定めるものを除く。)又は行方不明

四 他の航空機との接触

五 その他国土交通省令で定める航空機に関する事故

このうち今回は

航空機による人の死傷

に当たるわけです。

航空法ではこれだけなんですが、航空法が準拠している国際標準のICAOの規則には以下のような定義があります。(一部抜粋)

Accident

 An occurrence associated with the operation of an aircraft which takes place between the time any person boards the aircraft with the intention of flight until such time as all such persons have disembarked, 

in which: 

a) a person is fatally or seriously injured as a result of: — being in the aircraft, or — direct contact with any part of the aircraft, including parts which have become detached from the aircraft, or — direct exposure to jet blast, except when the injuries are from natural causes, self-inflicted or inflicted by other persons, or when the injuries are to stowaways hiding outside the areas normally available to the passengers and crew; 

特に重要な部分を要約すると

事故:航空機運航に伴うもので、航空機の部品と接触して人が重症を負うこと

ということで、

タービュランスで骨折することはこれに当たります。

よって、事故と判定されるわけです。

ちなみに、機内で粗暴旅客が暴れて怪我をした場合や、飲み物をこぼしてやけどをしたような場合はここでいう「航空事故」には当たりません。

また、通常確認しないような場所(ギアベイなど)の中に隠れていた人が亡くなっても事故には該当しません。

少し難しい話ですが、しっかりと航空法に「事故」の定義がされているということを紹介しました。

Hide

Morgenrot – 現役パイロットによる航空のお話 – DMM オンラインサロン現役の国内航空会社旅客機で機長を務める代表と、副操縦士によるオンラインサロンです。 飛行機の不思議や豆知識、パイロットのマネージメント、危機管理、運航の現場の裏側など航空ファンにはたまらない内容をお届けします。lounge.dmm.com

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。