機長の「揺れ」に対する考え方

おはようございます。

いつもありがとうございます。

霧のお話でしたが、最新のニュースから。

先日、とても私達パイロットにとっても辛いニュースがありました。

JAL、急な揺れでCA骨折 名古屋上空、羽田発大分行きJL669便www.aviationwire.jp

この日は私もフライトをしていたのですが、西から低気圧と前線が接近していました。

そして上空では真冬並みのジェット気流が流れ、上空は40000feet前後まで雲に覆われていました。

巡航高度を選定するにあたってはとても難しい天候でした。

パイロットとして、機長として本音を言えば、こんな日はずっとベルト着用サインを点灯しておきたい気持ちが強いのです。

しかし、旅客便ですから客室では客室乗務員がサービスを行います

上級クラスも装備されているので、お食事サービスも必ず行う必要があるでしょう。

また、お客様がお手洗いに行きたいのに1時間半も行けないような状況は避けなくてはなりません。

何とかスムーズな高度や空域を見つけ、たとえ10分でもベルト着用サインを消したい、と私なら思います。

何の予兆もなく突然入る揺れが存在しますので、今回はそれに遭遇してしまったこと、そして機種特性や客室後方は特に揺れが強いということもあって、客室乗務員の負傷ということになってしまったのかと思います。

負傷された客室乗務員の方には心からお見舞い申し上げます。

私も同じ状況下で機長としてフライトする立場として、とても辛いです。本当に身につまされる思いです。

しかし残念ながら、このような事故は過去にも多く起こっています。

なかなか撲滅することができません。

技術が発展したとはいえ、まだまだ気象についても未知の部分が多いのも事実です。

できる限りの気象解析や情報収集、情報共有を通して安全運航を心がけたいと思っています。

アナウンスでもいつも言っていますが、皆様にはベルト着用サイン点灯の有無に関わらず常にシートベルトの着用をお願いいたします。

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Morgenrot – 現役パイロットによる航空のお話 – DMM オンラインサロン現役の国内航空会社旅客機で機長を務める代表と、副操縦士によるオンラインサロンです。 飛行機の不思議や豆知識、パイロットのマネージメント、危機管理、運航の現場の裏側など航空ファンにはたまらない内容をお届けします。lounge.dmm.com

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