おはようございます。
いつも読んでいただきありがとうございます。
今日は表題の件の中から、「NOTAM」についてお話しようと思います。
そもそもNOTAMとはなにか?(ノータムと発音します)
Notice To Air Menの略ですが、今流行りのジェンダー平等の観点から
Notice To Air Missionsの略に変わりました。なんか無理やりですね笑
日本語では「航空情報」にあたり、簡単に言うと「その日に飛ぶ空港や空域に対する一時的な制限事項」です。
皆さんが車で遠出をされる時、「この高速は通行止めではないかな?」「この観光地施設は営業しているかな?」と調べてから出発されると思います。
「道路交通情報」やその他HPを確認しますよね?
その空バージョンがNOTAMで、言わば「空の交通情報」です。
私達パイロットは、フライトするにあたりこの「NOTAM」を確認することが義務付けられています。
何も調べずにフライトしていったら、空港の滑走路が使えない時間帯だった、なんて大変ですから💦
そのNOTAMについて少しご紹介しましょう。
まずは例を一つ。
このブログを開始した当初からご愛読頂いているo-toto-1さんのホームベースである静岡空港のNOTAMを見てみましょう。
FROM 22/02/25 02:02 TO 22/03/31 12:00EST E)REF AIP PAGE RJNS AD2-1 AD2.3 OPERATIONAL HOURS TEMPO CHANGE DUE TO STAFF SHORTAGE CHANGE TO READ 2 / CUSTOMS AND IMMIGRATION IMMIGRATION: MON-FRI(EXC HOL) 0030-0900 RMK/EXC CASE WITH PRIOR COORDINATION INSTEAD OF 2 / CUSTOMS AND IMMIGRATION IMMIGRATION: 0030-1200 英語で何を書いているのかよくわからないかもしれませんが、 まずは航空業界の鉄則として、「時間はUTCを使う」というものがあります。 世界標準時刻ですね。 理由は国際線になると時差があって計算が大変だからです。 |
日本は世界標準時刻:UTC+9=JST:日本標準時刻なので、それで上のNOTAMを読み替えてみると・・・
2022年2月25日11:02〜同3月31日21:00まで
スタッフ不足により、税関入国審査の運用時間が以下のように変更されます。
従来:入国審査は09:30〜21:00
限定運用:入国審査は平日の09:30〜18:00(事前調整したものは除く)
こんな感じです。
例えば、セントレアに飛んでくるキャセイパシフィックが何らかの理由で突然静岡にダイバートを決めたとしても、もしそれが19:00到着だったり休日だったりすると入国審査できませんよ、ということです。
行くかどうかは別の話ですが💦
このように、パイロットの判断に関わってくる事項も含めて記載されているのがNOTAMなんです。
読解すると面白いですね。
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