おはようございます。
聞きたくないニュースが飛び込んできました。
中国東方航空のボーイング737−800が墜落したというニュースです。
詳しいことはまだわかりませんが、パイロットとして、機長として言わせていただくならば。。。。
システムトラブルで9000メートルからこのように急降下することはありえないと思っています。
飛行機の構造(翼など)に致命的なダメージを与える何か(外的要因)があったのか、あるいは考えたくないですが操縦する人間なのか・・・
エンジンが両方停止しても、飛行機は滑空できますから急降下はしません。
急減圧が発生したら急降下を意図的に行いますが、それでもこんな降下率にはなりません。
90°近い、あるいはそれ以上の機種下げを生じさせる何か、それは主翼などの構造破壊か、あるいは意図的にしか成されないものです。
詳しく画像を見ると、垂直尾翼が破損しているようにも見えました。
これが直接原因なのか、あるいは回復操作での荷重倍数を超えた上での破壊なのかはわかりません。

航空機は自動車よりも安全な乗りものと言われています。
しかし、一度事故が起こってしまうとこのようにたくさんの命を奪ってしまうばかりか、それ以降飛行機を利用される方々に不安を与えてしまいます。
公共交通機関の宿命として、事故はゼロでなければなりません。
そのためにパイロットは厳しい訓練や審査を定期的に受け、また航空機も整備によって万全の状態に保たれています。
しかし、このように事故が起こってしまった今、その原因は何なのかを追求し、今後同じような事故を発生させないような対策を打たなければなりません。
現状、情報が少ないので何も判断できませんが、一つ言えることは「ありえない降下率だった」ということです。
事故に遭われた方、関係者、ご家族の方々に心からお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い事故原因解明を願ってやみません。
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