AF447についての考察②

おはようございます、昨日に引き続きAF447について書きます。

エアバスのロジックが悪い方向に働いた、というお話をしました。

その2つ目のロジックです。

エアバスは基本的にストール(失速)しない

エアバス機は、Fly By Wireの飛行機です。従来操縦桿からケーブルで舵面につながっていた過去の飛行機と違って、Side Stickからは電気信号となってFCC(Flight Control Computer)を通して舵面に繋がります。

少しむずかしい話になりますが、エアバスはシステムが正常にはたらいていれば、Normal Lawというモードです。

色々なFlight Envelope Protectionがありますが、その説明は省きまして・・・

今回の件から言えば、通常の状態だとどれだけSide Stickを引き続けてもストール(失速)しません。飛行機が最適なAOA(Angle Of Attack、迎え角)に持っていくとともに、パワーが自動で最大出力になります。

右席の副操縦士は、そのシステムを信じ切っていた可能性はないか?と思ったりします。

この事故の場合、エアスピードが信頼できなくなりました。結果、Alternate Lawもしくはそれ以下のモードにダウングレードしました。

このモードでは、パイロットの操作によって飛行機がストール(失速)することがあります。

今回のケースがまさにそれです。

エアバスはとても安全で、パイロットにとっても非常に扱いやすい飛行機です。

ですが、飛行機が何をしようとしているのか、何が不具合でどんなモードに入っているのかを常に考え、システムの正しい理解をしていないととても大変です。

飛行機の操縦の基本は、ストール(失速)したら操縦桿を押し下げることです。

基礎訓練で学ぶことですが、エアバスは時としてその操縦の常識から外れることがあります。その点ボーイングは、どれだけ大型になっても操縦の基礎は小型機と変わりません。

どちらが良いとは言えませんが、設計思想の差を理解して、その飛行機を自分のものにすることがパイロットの使命であるように思います。

この事故から学ぶことが非常に多かったように思います。

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