おはようございます。
先日からの続きで、
エルロンとスピードブレーキの関係について、少しお話します。

強い横風の離陸時、ボーイングでは操縦桿を風上に切って離陸滑走をしています。
窓側に座られるとき、風上側ならばエルロンが翼下げ(エルロンが上がっている)かつ、場合によってはフライトスポイラーも少し立ち上がっている状態が見えるかと思います。
「離陸なのにスポイラー?」と驚かれるかもしれませんが、操縦桿を一定以上傾けると、エルロンとともにスポイラーもロールコントロールをアシストします。その結果ですので全く異常ではありません。フライ・バイ・ワイヤの飛行機は違うのかもしれませんが・・・
ちなみに、なぜ離陸で風上側に操縦桿を傾けるかというと、速度が上がってくると風上側の翼から先に離陸しようとするからで、それを押さえているのです。
上空でも同じで、エルロンの動きをフライトスポイラーがアシストします。
しかし高速巡航時では、少なくとも私の勉強したボーイングでは外側のエルロンは動きません。あまりに翼面が大きく翼がねじれるからで、もっと翼の胴体側にあるエルロンが高速用として動きます。
でも、エアバスでは外側にあるエルロンが常に動いています。コンセプトの差でしょうか?エアバスに乗ったら確かめてみてください。A350とかでもそうなのかなぁ?そんなにしっかり翼を見たことがないので、ご存知の方がいらっしゃれば教えてください!
スポイラーは、先日ご説明した「スピードブレーキというより降下率を上げるため」という機能のほか、「ロールアシスト」機能も持っていることを知っていただければ、と思います。
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