情報が少なく原因を特定することはできませんが、考察を。
アメリカの記事を見ると、この飛行機は1988年製で実に33歳を数えるベテラン機です。最初はフィンエアーで活躍し、メキシコに渡りエアロメヒコでフライト、その後19人乗りのVIP機に改造されたそうです。
また、この飛行機はRTO(離陸中止)をしたそうです。
その結果、滑走路上で止まりきれずオーバーラン。
情報はこのくらいです。
この空港の滑走路は1本、2000mです。
映像など解析して原因を考えてみます。
RTOしたので、最低でもV1までは加速しているはずです。
1:離陸重量の計算が誤っていた可能性。
実際V1がバランスしていなかった可能性が考えられ、Accelerate Stop Distanceが計算以上に必要であった。
2:重量計算の誤りによるものか、実際の出力設定ミスかわかりませんがエンジン出力が規定値を発生せずV1時点の残距離が予定より奥に行った結果V1でのRTOでオーバーラン。
3:V1までは予定通り加速したものの、何らかの理由でRTOをしたがブレーキかタイヤなどにトラブルがあって、所望の減速率が得られなかった(実際映像からは、停止時には少なくともリバース、逆噴射をしていなかったように見える)
4:緩慢なRTO操作(2000m滑走路なので残距離余長はなかったはず)
5:V1を過ぎてのRTO(理由は様々)
福岡でもガルーダのDC-10が同様の理由でオーバーランをしました
乗客乗員21名が無事脱出したことが不幸中の幸いでした。
私達パイロットも、このような事故を他山の石としないことで、空の安全性を高めていかなければなりません。
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