エンジン故障の時のラダー操作とConfirmed Action

おはようございます、今日は少し話題を変えて、エンジンについての話題を。

お話しそびれていた内容を思い出しました。

冬季運航の話題についてはこのあと再開します。

さて、

双発機でエンジンが一つ停止すると、飛行機はどうなるでしょうか?

例えば右側のエンジンが離陸直後に停止したとします。

どちらに傾きますか?

正解は、右に傾きます。

それを食い止めるために、「ラダー」というものを使います。

足で踏んで操縦するもので、舵面としては垂直尾翼の後ろの部分になります。

左のラダーを踏んで、操縦桿も左に傾けながら水平を保ちます。

セスナなどの小型機では、「ターン&スリップインジケーター」というものがあります。

飛行機が「スリップ」、つまり空中でドリフトしている状態を示す計器です。

この真っ黒い「ボール」が真ん中にある状態が「ドリフトゼロ」ということです。

「横滑り」と思ってもらうとわかりやすいですが、エンジンが一つになるとどれだけ操縦桿を使って水平を保っても飛行機は斜め前方に滑って飛んでしまいます。

それを阻止するのが「ラダー」です。

小型機と同じようなインジケーターがPFDに表示されていて、それも参考にしてラダーを踏みます。

Live foot,Live Engine」という言葉があります。

今回の場合は左のエンジンが生きているので、左のラダーを踏みます。

さて、最初の操作で無事飛行機がスリップなしに1つのエンジンで離陸を継続できる状態になると、チェックリストの中に故障した側のエンジンを完全に停止するという手順があります。

その際に誤った操作をした事故事例がこちらです。トランスアジア航空235便墜落事故 – Wikipediaja.wikipedia.org

生きているエンジンを止めるわけ無いだろ?」と思われるかもしれませんが、外を見ても分からないので計器で判断するしかなく、もし逆のエンジンにも何らかの不具合があったら・・・?とっさの判断がつかない可能性もあります。

その時に、上記「Live foot,Live Engine」という言葉が参考になります。

左を踏んでいるから、左が生きてるんだな」という具合です。

更に、エンジンを一つシャットダウンするときはPFとPMが相互に「これでいいよな?」と確認しあって操作する「Confirmed Action」のコンセプトがあります。

会社によって異なりますが、以下のような感じです。

PF:「No.1 Engine Thrust Lever,Confirm」

PM:「Confirm」

2 Men Crew Conceptを生かして、安全性を高める手段の一つです。

皆さんも大きな決断や判断をする時、周囲の同僚やパートナー、友人などに「この判断でいいよね?間違ってないよね?」と聞くと思います。それに似ています。

さてこのConfirmed Actionですが、他のスイッチにも採用されています。

さてどのスイッチでしょうか?

間違えては困る、取り返しがつかないモノというのがヒントです。

全てはお教えできませんが、皆さんも考えてみてください!

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