エア・フロリダ90便についての考察

おはようございます、先日は防氷装置がいかに重要かを説明しました。

今日は過去に起こったこの事故について考察したいと思います。

詳しくは以下のWikipediaを読んでみてください。エア・フロリダ90便墜落事故 – Wikipediaja.wikipedia.org

この事故の要因はお読みのように、たくさんの不適切な事項から成り立っています。

今回注目するのは、「なぜAnti-iceがオフだったのか?」です。

現在のチェックリストから推察するに、Anti-iceの項目は「EngineおよびWing anti-ice」のことを言っています。

規程では、地上で防除雪氷作業(グランドクルーが行う防除氷液散布作業のこと、後日説明します)を行った際には、Wing Anti-iceはOFFで離陸するとなっています。

EngineのAnti-iceはONなんですが。

両方のパイロットの経歴を見ると、経験が浅くこれを勘違いした可能性があるのが一つ。

もう一つは、日常的にAnti-iceを使う場面に遭遇しておらず(確かに地上でAnti-iceをONにする頻度は高くないかもしれません)、操作を失念した。本来チェックリストは、それを拾うために行うものです。

しかし、遅延や天候状態、その他ストレスのかかる状況で最後の砦であるチェックリストを本来の使い方通りに使用できなかった可能性があります。

こちらのほうが可能性は高いのではないかと思います。

いずれにしても、Engine Anti-ineの不使用がこの飛行機の離陸性能に大きな影響を与えました。

この事故は航空業界では大変重要な教訓として学ばれており、このような不適切な事象は起こらないように我々パイロットも事例から学んでいます。ですので安心していただいて結構です。

プッシュバック時のリバースの不使用や、TAXI中の先行機との間隔維持など、基本事項としてパイロットは学んでいます。

(画像は特に関係ありません)

遅延は致し方ないことですが、冬季でも安心して飛行機に乗っていただくように我々パイロットは安全を第一に冬季運航に臨んでいます。

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